Gooleコンバージョン設定の方法とは?手順やタグ設置の方法をわかりやすく解説
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たぐち あやこ
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- #Webマーケティング
Google広告の運用を開始したものの、成果がよくわからずいつまで継続すべきか悩んでいる広告運用担当者もいるのではないでしょうか。
Google広告の成果を可視化するためには、コンバージョン設定が必須です。コンバージョン設定をしないと、広告を運用しても成果がわからず、無駄なコストがかかってしまうかもしれません。
この記事では、Google広告設定後にしておきたい、コンバージョンの設定方法をわかりやすく解説します。
Google広告のコンバージョン設定ができれば、広告の課題や改善がスムーズにでき、費用対効果の高い広告運用ができるでしょう。
Google広告のコンバージョンとは
コンバージョンとはWebサイトを運営する上で、最終的な目標となる「成果」のことです。
Webサイトの運用目的に応じて最終目標は変わりますが、多くの場合、商品の購入や問い合わせフォームを送信するなど訪問者がサイトを通じて何らかの行動を取ることを目標とします。
Google広告でコンバージョン設定を行うと、広告によって引き起こされる訪問者の商品の購入や問い合わせなどのアクションを測定できます。
広告運用を継続すべきかどうかの判断ができる
Google広告のコンバージョン設定をすると、広告の成果が確認できるため広告を継続すべきかどうかを判断しやすくなります。
例えば、自転車店が広告に1万円使って10台の自転車が売れた場合、1台あたり1000円の広告費で売り上げを得ていることになります。
この情報から、広告運用を継続するかどうかを決めることができるでしょう。
先ほどの事例では、自転車の価格によって判断が分かれるかもしれません。
1台50,000円の自転車であれば、たった1万円で月50万円の売上が出るため、Google広告での宣伝は大成功と言えるでしょう。
しかし、1台5,000円の自転車であれば、10台販売しても50,000円の売上しかなりません。
この場合は、広告を継続せず新しい商品の広告に切り替えるなどの対策が必要だと判断できます。
Web広告の戦略を立てられる
Google広告でコンバージョン設定をすると、Web広告の戦略を立てられます。
なぜなら、コンバージョンデータはどの商品がよく売れるかを可視化できるからです。
これにより、より人気のある商品に注力する戦略を立てることができます。
また、売れない商品については、改善策を考えるきっかけにもなるでしょう。
Google広告の最適化機能を使用できる
Google広告のコンバージョン設定を行うと、Google広告の自動最適化機能を使用できます。
Google広告の最適化機能とは、広告キャンペーンを改善して、広告のパフォーマンスを向上させるための一連のツールとアルゴリズムを指します。
この機能により、広告がより関連性の高い人々に表示され、効果を最大化できます。
- 自動入札戦略
コンバージョンやクリック数、表示回数といった目標に応じて、Googleが入札額を自動的に調整し、効率的な広告配信を実現します。 - ターゲットオーディエンスの最適化
ユーザーの興味・関心、行動履歴、属性情報などをもとに、広告がより関連性の高いユーザーに表示されやすくなります。 - 広告の回転とA/Bテスト
複数の広告バリエーションを自動で比較し、より成果が高いクリエイティブを優先的に表示することが可能です。 - 品質スコアの最適化
Google広告では、キーワードの関連性、広告文の内容、ランディングページの利便性などをもとに品質スコアが算出されます。これはコンバージョン設定とは直接関係しないものの、広告の効果を総合的に高めるためには重要な指標です。 - スマート広告キャンペーン
中小企業向けには、広告作成から配信、最適化までを自動で行ってくれる「スマートキャンペーン」も用意されており、手間をかけずに効率的な広告運用が可能になります。
Google広告のコンバージョン設定方法
Google広告でのコンバージョン設定には、主に2つの方法があります。
1つ目は「コンバージョンタグをWebサイトに直接入れる」方法、2つ目は「Google タグマネージャーを使って設定」する方法です。
コンバージョンタグをWebサイトに直接入れる
Google広告のアカウントからコンバージョンタグ(小さなコード片)を取得し、そのコードをWebサイトの特定のページに直接挿入します。
例えば、商品を購入した後に表示される「購入ありがとうございます」のページにコードを入れます。
すると、そのページを訪れた人が広告から来たと分かり、コンバージョンが記録されます。
コンバージョンタグをWebサイトに直接入れると、変更や修正したい時に再度サイトのタグを書き換えるという手間が発生します。
次に紹介するGTM(Googleタグマネージャー)を使った設定の方がより効率的で、エラーのリスクを低減できるため、一般的には推奨されます。
Google タグマネージャーを使って設定
Googleタグマネージャー(Google Tag Manager)は、Webサイトやモバイルアプリにおいて、タグ(トラッキングコードなどの小さなコードスニペット)を管理するためのツールです。
このツールを利用するとサイトやアプリのコードを直接変更せずにタグを追加または更新できます。
Google広告のコンバージョンデータ取得の設定もGoogle タグマネージャーを使ってすることができます。
ここからは、Google タグマネージャーを使ったコンバージョン設定方法をステップごとに見ていきましょう。
1.コンバージョンの設定

Google広告で取得したいコンバージョンデータの設定を行います。まず、Google広告の設定画面から【ツールと設定】>【コンバージョン】の順にクリックします。

コンバージョン画面が開いたら、新しいコンバージョンアクションをクリックします。

コンバージョンの種類を選択します。今回は、Webサイトをクリック。

コンバージョンを測定したいウェブサイトのドメインを入力。コンバージョンアクション設定後に保存ボタンをクリックします。

コンバージョンIDとラベルが発行されるので、メモなどにコピペしておきましょう。
2.GTMでタグの設定をする

コンバージョンIDとラベルを発行したら、GTMを開き、新しいタグ追加をクリック。

タグタイプの選択画面が表示されるので、【Google広告>Google広告のコンバージョントラッキング】の順でクリック。

タグの設定画面が表示されるので、コピペしておいたコンバージョンIDとラベルを入力します。
この入力により、Google広告とGTMが紐付けが完了します。
コンバージョンデータで確認すべき指標
Google広告のコンバージョンデータを分析する際、特に注目すべき2つの指標があります。
それは「コンバージョン単価(CPA)」と「コンバージョン率(CVR)」です。
これらの指標を理解し、適切に分析することで、広告キャンペーンの効果を正確に評価できます。
コンバージョン単価(CPA)
コンバージョン単価は、一つのコンバージョンを獲得するのにかかった平均的な費用です。
例えば、100,000円の広告費用で100回のコンバージョンがあった場合、コンバージョン単価は100,000円 ÷ 100回 = 1,000円となります。
この数値が低いほど、広告の効率が良いと言えます。
コンバージョン率(CVR)
コンバージョン率は、広告をクリックした人の中で、実際にコンバージョン(目的の行動)を達成した割合です。
たとえば、1,000人が広告をクリックし、そのうち30人が商品を購入した場合、コンバージョン率は30 ÷ 1,000 = 3%となります。
高いコンバージョン率は、広告がターゲットに適していることを示しています。
まとめ
Google広告で成果を上げたいなら、コンバージョン設定は欠かせません。
これにより「広告が何件の購入・問い合わせにつながったか」が数値で見えるようになります。
成果が見えれば、広告を続けるべきか判断しやすくなり、ムダなコストも削減できます。
さらに、設定したデータをもとに、Googleの最適化機能が自動で広告を改善。
効果の高い広告運用が可能になります。初めての方には、Googleタグマネージャーを使った設定がおすすめです。